隠された神秘との出会い

 西洋タロットの「月」に対応する《拾八》セオリツ。日本の女神「瀬織津姫神(セオリツヒメ)」がモデル。祓戸(はらえど)四神の1柱で「大祓詞(おおはらえのことば)」の祝詞(のりと)には、「川の瀬にいて人々の罪穢れを大海原に持ち出す神」とある。神道の真髄は穢れを祓うことにあるのだから、この女神の役目はとても大きい。しかし、太陽神として崇められている天照大神(アマテラスオオミカミ)ほど知られた存在ではない。

 火(カ)と水(ミ)のエレメント「カミ」で一対と考える京都タロットは、隠された謎の水神『セオリツ』の発見こそ、その主要テーマ。あなたの中に眠る神話と深くリンクし、見い出されるのを待つ。報われなかったものに光を当て、タブー視していたものを直視すると、その中にある果実が見えてくる。セオリツの足元には桃が並ぶ。桃は古代中国では不老不死を表す聖樹の実として知られ、隠された楽園「桃源郷」も桃の文字よりなる。