新たな仕事の発見と明るい前途

 西洋タロットの『星』に対応。夜空の下、大きな機織り機で織る女性。脇からは羽根が生え、日本昔話『鶴の恩返し』を連想させる。鶴の恩返しでは、人間に覗かれることがないように部屋に篭る女性が描かれたが、ハタは星空を背景に宙の力を借りながら作業をしている。

 古代、京にやってきた豪族、秦(はた)氏は政治的というよりむしろビジネスとして養蚕や機織りの技術をもたらし繁栄した。《弐拾壱》クラマの再誕生のエネルギーが鍵となる鏡の宮のこのカードは、アイデアやインスピレーションが現実世界で役立つ具体的な手段を持ったといえる。また、現世御利益を表す白蛇が、日本女性の最初の仕事と言われる機織りを頭上より見守っているのは、明るく美しい前途を表す。自らの羽根を紡ぐことは内なる技術、アイデアの表現であり、それは宙とのコラボレーションによって実りをもたらすのだ。